2015年5月3日日曜日

雪害対策灯器の考察

時期的に大分違うものですが・・連日の暑さを涼ませるネタを掲載したいと思います。


お蔵入りさせてしまうには勿体ない気がしますのでこちらにて。
現時点ではサイトに掲載する予定はございません。

前置きで述べておきますが、この後紹介する雪害対策灯器1基に関しては既に撤去されていますので悪しからず。

秋田県内のとある交差点。

丁度付近が吹雪の後だったので、雪害対策の灯器を見てきました。
因みに撮影は2014年1月です。

ここに、電材フードレス灯器が設置されていますが・・・


灯火が!
赤灯が隠れてしまい、殆ど見えなくなっています。

実は撮影の前にパトカーがいて、どうやら長い棒で雪を掻いていたようで・・・
「信号機」が見えないということで駆けつけていたのでしょうか。。。
ということは、自然な状態だと完全に灯火が雪に覆い被さっていたようです。

その後は雪も止み、晴れ間もあって付着している雪が融けていきましたが
現時点では雪害対策灯器には課題があるようです。

ある程度傾斜させて傾けているようですが、コイト製フラット型灯器と比較すると傾斜が
幾分控えめな感じで、角度調整金具の上下2本両方に特別な金具が挟まれています。


2013年10月製です。
デジカメの撮影モードが間違って切り替わった状態で撮影してしまったので、これが元画像サイズです。
ご了承いただければと思います。。。


では比較用に同方向の従来型灯器を見ていきます。


・・・実は赤点灯していますが、先程のフードレス灯器よりも更に
見えにくくなっています。

どうやらフードレス灯器の方が一定の効果が現れているようですね。


2012年11月の製造でした。
比較的最近の灯器でも、着雪にはあまり効果が出ていないようです。





・・・そしてここからはまた別の場所の灯器を。

上向きに角度調整されてしまっている灯器はもろに雪がかぶっていました。
適正な角度調整が必要のようです。


上記の画像と同じ日の同じ時間で撮影したもの。
右側に見える2つの灯器はフラット型灯器です。
上記のものと向いている方向が多少違いますが、雪が少し被っているのが見えます。
こちらは一定の効果があるように見えました。





最後に、個人的な意見でありますが各社の雪害対策灯器の比較を。。。
あくまでも私の個人的な意見なので、どう捉えるかは御覧の皆様のご想像次第ということで・・・。

●フラット型(コイト製)
現時点の3つのタイプの中で、一番効果があるのではないかと考えられる。
大幅な傾斜が付いていることにより、風での雪の付着が他社のものよりも軽減されている。
縦型の赤灯に雪の付着が残るときがあるが、これは横型にすることである程度ではあるが解決出来そう。
縦型にするか横型にするかは各地域で指定されているので、横に変更できない
地域もあるかと思いますが。。。
最近、筐体裏面の角が切り取られた新仕様になっているのでそちらでの効果も気になるところ。
コストと対策効果のバランスが良いデザインだと思います。


●電材製フードレス灯器
記事で紹介した通り、状況によっては灯火全てが隠れてしまう危険性があると思われる。
傾斜をさせる金具付きでもあまり角度が付いていないようにも見え、更に傾斜を付けるか、融雪フィルム等の装備が必要なのかも知れない。
更なる改善を期待したいところ。


●カプセルカバーフード(NS製・京三製など)
電材製フードレス灯器よりは効果があると思われる。
ただ、積雪の多い地域であるとカバー上部に雪が積もってしまい返って見えにくくなることもある模様。
こちらも最近形状変更がされたようで、そちらでの効果も見てみたいところ。


何れのタイプも、雪害対策に対しては完全に解決されていないようで更なる改善・改良を期待したいところです。
発熱フィルムをレンズに貼る等の対策をしている地域もありますが、コスト面で解決出来れば普及できそうなレベルだと思います。
一概に雪害対策とはいえ、風雪による着雪とドカ雪の積雪だと状況も大きく違います。
例えば、風雪が多い地域はカプセルフード、積雪が多い地域だと電材フードレス灯器などにすると各々の特徴である程度雪害軽減出来ると思います。


雪害対策に関しては、一部のニュースでもある通り一部の機関で研究されているということなので雪害に強い灯器の登場に期待したいと思います。